2013-01-01から1年間の記事一覧
『殺す理由 なぜアメリカ人は戦争を選ぶのか』 原題:Reasons to kill : why Americans choose war 著者:Rubenstein, Richard E. 出版社:紀伊國屋書店 まず次の一文を読んでほしい。この文章は本書p254で引用されている「平素は適正な判断を下すという評…
『バリアフリー・コンフリクト 争われる身体と共生のゆくえ』 編:中村賢龍、福島 智 著者は障害当事者を含む13名 発行所:東京大学出版会 2012年8月31日 駅には必ずエレベーターが設置され、道には点字ブロック、家に入れば段差がない、そして車椅…
デュビュッフェは多筆だったらしいが、文章を多く書いたといえば岡本太郎を思い出す。数十冊の著作がある中で、ずいぶん昔の本を読んだことがあるが、非常に論理的な文章で分かりやすく、内容的にも共感を覚えた。当時の政治・社会状況に対する痛烈な批判が…
「要するにこの〈アール・ブリュット〉は人目につかないように望んでいるのです…」。1965年、すでに画家として世界的にも認められ、どころか当時の大物アーティスト、それも世界最高レベルの、となっていた画家が、彼自身の言い出したアール・ブリュットの展…
『アマチュア森林学のすすめ ブナの森への招待』という本を読んだ。 ブナの森への招待という副題どおり、森林に関する様々な話題を、おもに落葉広葉樹林の生態系を具体例として解説している。とはいえ網羅的なものではなく、著者の関心に沿って、要所要所で…